2019年9月18日水曜日

不都合な真実と都合の良い嘘(地球温暖化の真犯人に迫る)その1 小林峰一

 昨年は八ヶ岳山麓でも温暖化が進んでいることを実感できる夏を過ごした。一般的に地球温暖化の原因は、大気中に放出された二酸化炭素、メタン、フロンなどによって温室効果が強くなることが原因とされているが本当だろうか? 縄文時代は今よりもずっと地球は温暖だった。それは、ここ八ヶ岳山麓に縄文文化が花開いていたことからも明らかである。アメリカのゴア副大統領が出演した映画「不都合な真実」が公開されたのは2006年。そのころから二酸化炭素温暖化説が定説となり、それを疑う日本人はいなくなった。しかし、温室効果ガスによる地球温暖化のメカニズムは明確には解明できていない、というのが科学的な知見だろう。異常気象やヒートアイランドと地球温暖化は分けて考える必要がある。想像力を働かせ地球温暖化の真犯人に迫ってみたい。
 インターネットの普及により、Webを管理するサーバ数は増え続けている。国別のランキング1位はアメリカの5億500万台、2位は日本の6400万台、3位はブラジルの2657万台だ。(2012年)企業別では、Googleがトップで、2007年10月のNetcraftの統計で651万台。これは世界のWebサーバーの1割に当たる。facebook、Amazonなどが10万台程度と言われている。(正確な数は公表されていない。)facebookのサーバーセンターは極寒の地、北極圏の真下、北スウェーデンに置かれている。facebookはGoogleに次いで世界で2番目にアクセス数が多いwebサイトでサーバー数は今も増え続けている。facebookのユーザにより毎日60億の「いいね!」が投稿され、2012年までに累積で400億もの写真がアップされている。
 サーバーセンターが極寒の地に建設されることには理由がある。コンピューターがデーター処理する際には発熱する。大量のデータを超高速で処理するサーバーからは大量の熱が出る。冷却は処理能力に関係するためサーバーにとっては夏でもあまり気温が上がらない北極圏に近い場所が適地となる。そこで気になるのはサーバーの冷却によって放出される発量だ。Googleデータセンターの消費電力は推定で220MW。これは世界の電力使用のおよそ0.01%に当たる。放出される熱量(kcal/h)はおおよそ、消費電力(kW)860なので、189,200,000kcal/hとなる。北極圏に位置するノルウェー・バランゲンでは、世界最大のデータセンターの建設が進められていて、最終的な消費電力は1GWに到達する予定だ。
 ビットコインで有名になった仮想通貨にはブロックチェーンが使われている。ブロックチェーンの管理には膨大な計算処理が必要となる。仮想通貨は、この処理を手伝ってくれた人に仮想通貨で報酬が支払われていて、マイニング(採掘)と呼ばれている。マイニングはコンピュータ処理され、冷却のため大量の熱が放出されている。人口約4万人のアメリカダグラス郡でマイニングに消費されている電力は、2018年38MW/hと日本の一般家庭1万世帯分以上に相当する。
 さらに最近では冷凍食品が多用され、一般家庭においても冷蔵庫とは別に冷凍庫を備えてある家が増えている。また、日本の街のいたるところに設置されている自動販売機数は500万台を超えている。自動販売機1台あたりの消費電力は1kw程度なので、原発5機分に相当する500万kwを超えていることになる。言うまでもなく都会のほぼ全部の家庭にはクーラーが備え付けられている。
 このように便利さを求めた生活から排出される熱によって、都市部を中心にヒートアイランド現象が生じていることをまずは共通認識としたい。(つづく)

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