いま、長野県諏訪市の大和(おわ)にコンクリート堰堤がつくられようとしています。このあたりは、有史前からのミシャクジ信仰のあったところで、周囲の自然の保護が叫ばれています。3月21日30名の市民が集まり、現地調査と講演会を催しました。この集会の中で最も多く出された疑問は、どうしてこの場所に砂防堰堤が必要なのかというものでした。今まで数百年はなのもなかった場所なのです。県はただ「将来危険だから」というばかりでなんの「根拠」も示しえませんでした。
ミシャクジ(またはミシャグチ)信仰というのは、諏訪地方を中心に、長野県はもとより、全国に広がっていた縄文からの信仰で、諏訪の国が大和政権に滅ぼされるまで続いていたと信じられている「自然信仰」です。
そのような場所を、簡単にコンクリートで覆ってしまっていいものでしょうか。長野県は田中康夫前知事によって、多くのダムが「中止」されましたが、村井知事になってからはまた復活されています。
民主党の新政権も、大きなダムは再検討しているようですが、砂防ダムのような小さなものにまで関心が行き渡っていないようです。鳩山さんがコンクリートから人へと言っている現在、日本中を堰堤だらけにする計画は早く見直して欲しいものです。(S)
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