2011年7月3日日曜日
大転換のとき
大きな災害のあとに政変がくるということが、歴史上にあるらしい。日本でも、安政の大地震で江戸市民が何千人も亡くなったあと、安政の大獄は明治維新へとつながった。関東大震災後に軍部の台頭があった。ソ連ではチェルノブイリ原発事故の五年後に、ゴルバチョフがでて、ソ連崩壊に向った。近くは、阪神大震災が田中康夫の脱ダム宣言(政変とはいえないが)につながっている▼今、日本未曾有の大震災が、原発事故を伴って日本民族の前に大きく立ちはだかった。大転換のときである▼しかし、かつて威力を誇った労働組合は潰され、それに依拠していた左翼運動も壊滅し、良心的発言者はほされている。官僚だけが腐敗の温床の上にあげらをかき、その栄華を誇ってきた▼その官僚があたふたとよろめいている。原発事故の処理を見ていると、今まで「原子力ムラ」として殿様気分を味わっていた官僚たちが、右往左往するばかりで、どう行動したらいいのか、分かっていない様子がよくみえる▼その影響をじかに受けているのが、官僚依存だった政界である。この未曾有の危機に直面してなお足の引っ張り合いばかりで、何も建設的な論議をしていない。あのていたらくである。国民だけがいらいらし怒っている。まさに大転換を前にした大混乱である。この混乱を経て、やっと大転換の曙光が見えてくるのであろうか▼いずれにしても、政界再編制はまぬがれないだろう。組織を失った民衆はメールを使って呼びかけている。新しい変革のときは近づいている。いやすでにはじまっている。私たちはあらゆる方法を使って、この変革の波に乗り遅れないようにしなければならない。そうしない限り日本民族に未来はない(S)
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